授業(講義)

1年生対象講義 2年生対象講義
  • 憲法Ⅱ(春学期)
    【担当教員】高田教授・柴田准教授
    【内容】憲法・人権を保障する制度としての違憲審査制を比較法的に概説し、その日本国憲法下での展開と特徴とを説明する。人権とその働きについての基本的な思考枠組みを説明し、日本国憲法下における人権保障の在り方を、人権をめぐる諸問題・諸課題を具体的に分析することを通じて理解し、憲法解釈の基礎を身につけることを目指す。(オムニバス方式/全13回)

  • 民法Ⅱ(春学期)
    【担当教員】山本(顯)教授・永田准教授
    【内容】本授業は、民法第三編債権の内、第二章契約、第三章事務管理、第四章不当利得、第五章不法行為について、各条文の制度趣旨と要件効果を理解し、条文の解釈と適用を通じて具体的問題を解決できるようになることを目的とする。(オムニバス方式/全13回)

  • 刑法Ⅰ(春学期)
    【担当教員】小田教授
    【内容】刑法の基本原則、刑罰制度の意義・機能、犯罪の意義・体系的理解(三段階体系)及び基本的な争点とその考え方を確認する。具体的には、判例を確認しながら、罪刑法定主義・法益保護主義に基づく構成要件論の理解を因果関係論・故意論・未遂犯論で具体化し、規制機能や体系論の影響を違法論・過失犯論・責任論で確認した上で、応用として共犯論の諸問題を検討してみる。

  • 商法Ⅰ(春学期)
    【担当教員】前田教授・張准教授
    【内容】会社の概念と種類、株式会社の特質、会社の法人性と社団性、機関の分化と持分・株式の譲渡性、株主の地位と権利など、会社法の総論的な問題について解説したうえで、株式会社の機関関係の問題のうち、株主総会に関する問題をとりあげ、実際の事例も交えつつ考察する。後半は、株式会社の機関関係の問題のうち、取締役・取締役会、監査役・監査役会、指名委員会等設置会社・監査等委員会設置会社などの問題をとりあげ、実際の事例も交えつつ考察する。(オムニバス方式/全13回)

  • 行政法Ⅰ(春学期)
    【担当教員】高橋教授・安田准教授
    【内容】本科目は、行政法を成立させた基本原理である「法治主義」(法律による行政の原理、実質的法治主義、法の支配と法治主義)と、「公法と私法の区別」(公法としての行政法と私法秩序)、行政活動のコントロール(行政裁量の統制、行政手続、情報公開、個人情報保護)を取り上げる。(オムニバス方式/全13回)

  • 法と経済(春学期)
    【担当教員】川濵教授・近藤助教
    【内容】本科目は、法と経済学と密接な関わりを有する独占禁止法を題材として、独占禁止法にかかる問題の経済分析を解説する。具体的に、独占禁止法という法律について大まかな概要および全体像を説明した上で、独占禁止法と経済学がどのような形でかかわるのかを概説する。その上で、独占禁止法をめぐる様々な問題に関する経済分析に触れ、法について経済学的観点からアプローチする法と経済学がどのような分野なのかについて具体的なイメージを把握する。(オムニバス方式/全13回)

  • 法社会学(春学期)
    【担当教員】三成教授
    【内容】近現代日本を中心に法と社会の関係について学ぶ。とくに、家族、国家、裁判、労働、法曹養成、災害(パンデミック)に関して、法律と慣行、社会意識、法律外の規範などとの関係を問い、「生活」における法の作用について考える。授業は、1.近代日本法と社会、2.戦時法体制と社会、3.戦後日本法と社会、4.日本法と国際社会、の4部構成とする。

  • 法哲学(春学期)
    【担当教員】服部教授
    【内容】法の一般理論にかかわる問題として、法の概念、法の妥当性、法・法規範の構造、法の社会的機能などについて検討し、次いで、正義論に関して、正義の諸相、功利主義、リベラリズム、平等主義などの特徴と問題点を論じ、最後に、法学方法論に関して、法解釈の諸問題や法的思考の機能と特徴などに考察を加える。